離婚という話が出てから4か月後、僕は別居を始めました。
少しでも円滑に離婚できるよう”実績作り”の意味もあります。
でも別居していざ一人暮らしを始めてみると、そこには辛い現実が待っていました。
離婚するために別居してわかった男の気持ち~一番辛いのはやっぱり子供のこと
子ども好きな僕にとって、離婚を決意して別居している間はとても辛い思いをしてきました。
何よりも辛いのが子どもと一緒に生活できない現状。
子どもを嫁の元から連れ出すことができない自分の力の無さ。
別居して一人でいると、
「本当にこれでいいのか。」
と、毎日のように自問自答していました。
別居した男の気持ちとして、一番つらいのは子どもと一緒に暮らせなくなったことです。
仕事から帰ってもだれもいない家。そこには
「お帰りパパ」
と出迎えてくれる子どもがいません。
男が離婚すると悲惨だといいますが、何が悲惨なのかというと僕の場合、子どもと一緒に暮らせないことでした。
もちろん子供を連れだすことも考えました。
でも子どもにとって必要なのは父親よりもやっぱり母親なんですよ。
嫁は子供に対して虐待などはしていませんでしたので、無理やり僕が連れ出す理由もなかったんです。
子供にとってどちらが生活しやすいかを考えたとき、母親のもとで暮らした方がいいと判断しました。
だから別居することは子供と暮らせなくなることを意味していました。
以前の生活を思い出すと目頭が熱くなって涙をこらえるのに必死です。
でも仕方ありません。
別居して分かってたこと~経済的に苦しくなる
別居すれば当然、経済的に苦しくなります。
自分の生活費用のほかに、婚姻費用として嫁と子どもの生活費を払っていかなければいけません。
自宅は持ち家だったので住宅ローンや光熱費が自分の口座から否応なしに引き落とされていきます。
そこから自分が生活するためのお金を口座から引き出します。
当然、毎月の給料はほとんど使ってしまい全く残りません。
家計はトントン。下手すりゃ赤字でした。
節約のために昼食を抜くこともしばしば。
心が折れそうになりました。
でも僕は別居を続けました。
離婚したい一心でしたから。
会社の同僚から「そこまでして別居しなくても奥さんと一緒に暮らせばいいじゃないの」と言われたこともありましたが、それでも僕は嫁のもとには戻らなかったです。
一度決めたことは曲げない、それが僕の性格だからです。
別居して分かってたこと~時間がない
それまでは嫁が洗濯やら食事の準備をしてくれてましたが、別居してからはすべて自分でやらなければいけません。
といってもとりあえず実家に甘えていましたから多少は母親がやってはくれましたが、高齢の親にばかり甘えてばかりもできませんでしたので、ある程度は自分で自炊していましたし洗濯もやってましたし、そうして何かと時間がとられます。
ようやく一息ついたときにはすでに夜中12時を回っていることもあり、自然と睡眠時間も短くなっていました。
一人暮らしをしている人からするとこんなこと至って普通のことなんでしょうが、いままで結婚生活を続けていた僕からするとやっぱりその大変さが身に沁みます。
土日にはできるだけ子どもと一緒にいる時間を作りたかったのですが、毎日の疲れがたまりその気力も起きませんでした。
別居して分かってたこと~自分の将来について考えるようになる
別居しているだけなのでまだ離婚はしていませんが、離婚するために別居しているので離婚した後のことを真剣に考えるようになります。
離婚したら独り身です。
40代で独り身だとやはり将来が不安になります。
それに親も高齢になってきますから介護の心配も出てきます。
介護施設に預けることもできるかもしれませんが、話を聞くかぎり今は施設も受け入れができないくらいいっぱいだそうで、運よく入れたとしても毎月の費用がバカになりません。
僕にはそこまでの金銭的な余裕はありませんから、最悪の場合、最近問題になっている介護離職なんて言葉が頭をよぎります。
一体この先どうなってしまうのだろうかと、眠れない夜が続いたときもありました。
これから先、僕が独り身になった時に一体何が不安なのか?
そして、将来に向けて今やるべきことは何なのか?
別居して孤独な時間を過ごすようになってから、自分の将来について冷静に分析することにしました。
将来の不安材料
・自分が病気や怪我で働けなくなったとき
・親の介護が必要になった時
・一人でいることのさみしさ
・孤独死
・生きがい
こうした不安材料を一つ一つ無くしていく必要があります。
でもよくよく考えてみれば、行きつく先は「お金」なんですよね。
経済的に余裕があれば、幾つかの問題は解決できそうです。
ということで今からできることは資産形成でしょうか。
資産形成といってもこれもまたなかなか難しいです。
数年前に株にも手を出したことがありますが、大負けして市場から撤退したことがあります。
仕事から帰ってから夜バイトするのも難しいだろうし、そうすると土日にバイトもありかな、なんて考えたりもします。
いずれにしても、今後、副業的なものをやっていく必要がありそうです。
こんな感じで別居して分かってくることがいろいろあります。
今は自分の人生を見つめ直すいい機会だと思っています。
一人でいることの寂しさはなくなることはありませんが、なるべく前向きに生きていこうと思っています。